「第2回 九州山岳霊場遺跡研究会開催」

九州一円の山岳霊場遺跡の実体把握と、研究者間の情報交換の場として昨年発足した九州山岳霊場遺跡研究会は、今回は「脊振山系の山岳霊場遺跡―脊振山・雷山・怡土七カ寺」と題し、脊振山から福岡県糸島方面の山岳霊場遺跡をテーマに、研究報告・シンポジウムを去る8月19日(日)開催した。また前日18日(土)にはバスによる現地研修会も開催され、当院や雷神社、怡土七カ寺を開いた清賀上人の墓、浮嶽神社(久安寺(きわじ)跡)を参観、見学した。
なお研究会の報告等は以下の如くでした。

特別講演「朝鮮半島の山岳霊場遺跡―高麗時代を中心に―」研究会会長 西谷 正氏
研究報告「背振山東門寺の歴史的位置」福岡市博物館 堀本一繁氏
「脊振山系の仏教美術―雷山千如寺を中心に―」福岡市博物館 末吉武史氏
「寺院遺構からみた脊振山―上宮東門寺・中宮霊仙寺跡の平面構造を事例に―」九州歴史資料館 岡寺 良氏
「怡土・志摩における中近世石塔の出現とその変遷」天草市教育委員会 山内亮平氏
「脊振山北麓の民族行事―旧二丈町域を中心に―」古川秀幸氏
「『宇佐詫宣集』と脊振山信仰」西南大学古田芙希子氏・シンポジウム「脊振山系北側の山岳霊場遺跡を考える
 
研究会 千如寺千如寺
雷神社 久安寺 清賀上人墓